チョコレートはカカオ豆から作られる!
カカオ豆の優れた効能
だから、チョコレートはただ美味しいだけではありません。
チョコレートの原料であるカカオ豆を味わって食べると心が落ち着きます。カカオには植物が作り出す有機化合物の一種であるテオブロミンが含まれているからです。
このテオブロミンが、カカオ独特の風味を醸し出し、精神をリラックスさせて集中力を高める効果があるんです。
カカオ豆はコーヒー豆と似通ってはいますが、コーヒー豆ほど刺激は強くありません。それはコーヒー豆とは違いカフェインではなくテオブロミンの適度な作用があるからです。
また、コーヒー豆と比べてカカオ豆には多くの油脂が含まれていて、カカオ豆の約50パーセントは油脂分から為っているのです。
チョコレートを食べることで、心も体も生き生きするのは、上記のような栄養の源となる成分と多くの油脂分が含まれているからなのです。
カカオ豆はチョコレートやココアになる前に、もっともっと古くから「神々の食べ物」として徴用されていました。
史跡などの研究によれば、中米で紀元前十一世紀頃から紀元2世紀頃にかけてのいくつかの文明の遺跡から炭化したカカオ豆が出土しているそうです。
また、四世紀~九世紀にかけてのマヤ文明の遺跡の記録にもカカオを意味する文字が見つかっているといいます。
人類は古代からカカオ豆を貨幣がわりにしたり、健康食品として利用していたようです。
それが十七世紀以降、貿易品としてヨーロッパに広められて、チョコレートが誕生したのです。